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こんにちは、朝起きてから夜寝るまでモニターを見ているイツキ(@saigalog)です。
インドア派の人間にとって親の顔より見ているのがモニターですが、その用途はシーンによって様々ですよね。
PC作業を始めとし、YouTubeやNetflixなどでの動画視聴や、PS5やSwitchなどでのゲームプレイ。
今回レビューするBenQの「EW3280U」は、そんな数多くあるモニターの使いみちを1台にまとめることができる万能型マルチメディアモニターです。
32インチという大画面で解像度は4K、そしてHDRに対応しています。
動画コンテンツやゲームの映像美を限界まで引き出し、独自技術「HDRi」によってそのクオリティをさらに高めることに成功しています。
また3つのスピーカーで2.1chを実現し、モニタースピーカーらしからぬリアルで臨場感のある音声を楽しめます。
付属のリモコンでは各種設定はもちろん、音量調整や入力切替など日常的な操作も遠隔で行えるのも嬉しい点です。
本記事ではそんな数多くの機能が盛り込まれ、あらゆるニーズにマッチするモニター「BenQ EW3280U」について実際の使用感を中心に詳しくレビューしていきます!
※この記事はメーカー様より製品をご提供いただき、作成しております。
モニターと言えばスペックや機能はもちろん重要ですが、気になってくるのは実際の使用感ですよね。
「BenQ EW3280U」を約1ヶ月間使ってみて感じたリアルな感想をご紹介したいと思います。
というわけで、まずは「良い点」から。
- クセのないシンプルなデザイン
- 32インチという絶妙なサイズ感
- 最新映像規格4K HDRに対応
- 独自技術HDRiとリフレッシュレート60Hzでゲームが快適
- モニターとは思えない優れた音質
- 快適すぎるリモコン操作
外観については派手な装飾があるわけでもなく、目立つカラーリングというわけでもなく。
あらゆる部屋やインテリアにマッチする、非常にシックで落ち着いたデザインに仕上がっていると思います。
誰でもどんなシーンでも使いやすい、採用しやすいというのは汎用的な「モニター」という製品ジャンルの特性上大きく評価できるポイントです。
また、32インチというのも絶妙なサイズ感ですよね。
27インチはPCモニターとしてはじゅうぶんですが、メディア(映像・ゲーム)目的で使うには少し物足りない。
反対にこれ以上大きくなってしまうと重量もかさみ、取り回しがしにくくなってしまうという観点からも32インチというのはピンポイントで隙のないチョイスだと言えるでしょう。
私は「BenQ EW3280U」を“マルチメディアモニター”と位置づけているのですが、現代の主流になりつつある4K解像度で、さらにあると嬉しいHDRにも対応しているので文句のつけようがありません。
加えてBenQの独自技術である「HDRi」を搭載。
「HDRi」について詳しくは記事の中でも紹介していますが、要はもともとのHDRの弱点である「暗くなりすぎたり明るくなりすぎてしまう問題」を解決してくれるというもの。
HDRを体感した人はわかると思いますが、映画を見たりやゲームをしているとき確かに明暗はくっきりしているものの、暗くて(明るくて)見えづらいシーンってどこかしらでだいたいあるんですよね。
特に「バイオハザード」のような全体的に暗めのゲームではそれが顕著なのですが、「ゲームHDRi」を使うと見やすさが格段に向上したので感動すら覚えました。
またリフレッシュレートは60Hzなので、PS5やNintendo Switchといったコンシューマーゲーム機でプレイする人にとって不足することはないでしょう。
モニターってTVも含め、高価なものでも往々にしてスピーカーの音質が貧弱、というのが定説としてあったと思います。
そこに目をつけたのがBenQ社。
「BenQ EW3280U」には3つのスピーカーを搭載して2.1chを実現。
さらに独自技術「treVolo オーディオシステム」により、5つのサウンドモードを選ぶことができ、モニタースピーカーの弱点であった中音から低音にかけての音質を格段に向上させています。
私はこれまでサブウーファーとアンプによる5.1chの環境で動画を見たりゲームをプレイしていました。
しかし「BenQ EW3280U」の音質を体感して、「よほどのこだわりがない限り、これでいいんじゃないか」とすら思うようになっています。
アンプ+サブウーファーの音質は確かに良いものですが、同時に煩雑になりがちな配線周りやスペースの圧迫という問題は切っても切り離せません。
それらをモニターの中だけで完結できるのであれば、これ以上スタイリッシュなことはないですよね。
最後に声を大にして言いたいのは「リモコンが快適すぎる」ということ。
TVには当たり前のようについているリモコンですが、逆にモニターにはリモコンがついていないのが当たり前。
その常識をひっくり返してきたBenQ社には心より賛辞を贈りたいです。
リモコンによる遠隔で各種設定や調整したり。
そしてやはりなんといっても音量や明るさの調節、入力切替といった日常的に行うことをソファに座ったまま手元のリモコンでパッとできるのがなんとありがたいことか!
まさか令和になってリモコンのありがたさをこれほど実感することになるとは思いませんでしたが笑。
モニターをリモコンで操作できるのがこれだけ快適なのか、という原点とも言える気づきをさせてくれる「BenQ EW3280U」は業界内における一種の革命であるとも言えるでしょう。
さてここまでは「良い点」について述べてきましたが、使っていく中で「気になる点」というのもやはり見えてきました。
- 角度調整がチルトしかできない
- PCモニターとして使うにはそれなりのスペースが必要
まず角度調整がチルトしかできない点ですが、これは私がわざわざ言うまでもなく他のレビュワーの方々からも各所で言われていることですね。
根本的な解決方法はモニターアームを使うことですが、モニターアームってそれ自体がなかなか高価なものですし、一般家庭に広く普及しているかと言われると微妙かも…。
ですので「BenQ EW3280U」を購入する際には、この点について予め覚悟しておいたほうが良いでしょう。
もう一点はサイズについて。
上の良い点の中で「32インチというサイズ感が絶妙」と述べましたが、物理的に大きいことには間違いないので使いこなすには人を選ぶだろうな、という側面もあります。
というのも私自身がそれほど広いデスクを持っているわけではなく、設置するのは物理的に難しいんですよね。
もちろん無理すればなんとか置けなくはないですが、椅子に座ったらもう眼前がモニターというギャグみたいな状況になるのは間違いありません。
私の例はちょっと極端ですが、32インチ4K解像度ってやはりかなり大きいので、PCモニターとして使うには十分な大きさ、特に奥行きのあるデスクに設置するのが大前提となります。
モニターとの距離がある程度確保できないと視界いっぱいに画面に広がり、端から端まで見るのに眼球をグリグリ動かして疲れてしまったら元も子もありませんので。
ですので、購入の際にはぜひとも設置のためのスペースと覚悟を持って検討していただければと思います。
「BenQ EW3280U」の外箱は、白を基調としたシンプルなデザインです。
やはり32インチモニターの箱なので大きく、置き場所として余裕のあるスペースを事前に確保しておきましょう。
同梱物として以下のものが入っています。
- モニター本体
- ベーススタンド
- モニタースタンド
- リモコン
- リモコンホルダー
- 電源ケーブル
- HDMIケーブル
- USB Type-C to Cケーブル
- クイックスタートガイド
- 製品保証書
金属製のベーススタンドにはメタリックブラウンの塗装がされており、シンプルで無駄のないデザインです。
モニタースタンドの両端には、ベーススタンドとモニターにそれぞれ接続するための端子があります。
USB Type-C to Cケーブルの長さは約100 cm。
HDMIケーブルの長さは約180 cmです。
電源ケーブルの長さは約150 cmでした。
付属の黒いリモコンにはボタン電池(CR2032)が内蔵されています。
電池がなくなったら裏フタを開けて交換しましょう。
「BenQ EW3280U」は32インチで解像度4K、HDRに対応しあらゆるニーズにマッチするマルチメディアモニターです。
本体のスペックは以下のとおり。
モバイルは左スライドで全表示製品名 | BenQ EW3280U |
本体サイズ | 726.88 × 524.11 × 253.88 (mm) |
重さ | 約8.4 kg |
画面サイズ | 32インチワイド |
パネル | IPS |
バックライト | LED |
解像度 | 4K(3840 × 2160) |
輝度 | 350 cd/m²(HDR再生時最大400) |
コントラスト比 | 1000:1 |
視野角(左右/上下)(CR>=10) | 178° / 178° |
応答速度 | GTG 5ms |
リフレッシュレート | 60Hz |
アスペクト比 | 16:9 |
表示色 | 約10億7000万色 |
表示サイズ(mm) | 708.5 × 398.5 |
画素密度(ppi) | 138 |
DCR | 2000万:1 |
HDCP | HDCP 2.2対応 |
VESAマウント | 100 x 100 (mm) |
スピーカー | 2.1ch(2W × 2 + 5Wサブウーファー) |
アイケア | フリッカーフリー、ブルーライト軽減、ブライトネスインテリジェンスプラス(B.I.+) |
接続 | HDMI 2.0 × 2、Display Port 1.4、USB Type-C(DP Alt mode/Data/60W給電) |
定格電圧 | 90 – 264V |
消費電力(最大/標準/エコ) | 148W / 33W / ‐ |
チルト | -5°/10° |
外観
「BenQ EW3280U」の外観は黒を基調としたシックなカラーリングで、クセがなくインテリアにあわせやすいデザインになっています。
液晶パネルはノングレア(非光沢)なので、映り込みが気にならず映像に集中することができます。
モニター下のベゼルには左右にそれぞれスピーカーが内蔵されています。
ベーススタンドは四角いドーナツ型で、圧迫感を感じにくいスタイリッシュなデザインです。
モニターの中央下部には黒く光沢のあるリモコン受光部があります。
モニターの下部左側には、メーカー名である「BenQ」のロゴ。
「BenQ」ロゴの下部には音量調節ダイアルがあります。
モニターの下部右側にあるインジケーターは稼働時に白く点灯し、待機時はオレンジ色に点灯します。
フレームを上から見たところ。
モニターの背面はこんな感じで、全体的になめらかなカーブを描いたフォルムになっています。
背面上部にはスピーカーがあります。
薄いモニターでも高品質の音声を実現できるのが「treVolo オーディオシステム」です。
高音から重低音まで完全なサウンドスペクトルを表現し、驚異的なサウンドを体験できます。
5つのサウンドモード(シネマ・ライブ/ポップ・トーク/ボーカル・ロック/パーティー・ゲーム)に加え、最高音質のサラウンドシステムを楽しむため高音、中音、低音の3つのサウンドを微調整して設定できます。
前面にある2つのスピーカーと背面スピーカーで、2.1ch(2W × 2 + 5Wサブウーファー)を実現しています!
背面の中央にあるカバーは手でカンタンに取り外すことができます。
カバーの中にあるネジ穴は100 × 100のVESA規格に対応しています。
背面左側には各入力ポートが並びます。
左から順に…
- ヘッドホンジャック
- HDMI 2.0
- HDMI 2.0
- Display Port 1.4
- USB Type-C(DP Alt mode/Data/60W給電)
また、ラベルには製品の仕様が記載されています。
背面右側には電源ケーブル用のポートがあります。
モニター向かって右側の背面には、モニターの設定などで使用するジョグボタンと電源ボタンがあります。
ジョグボタンを操作するとOSDメニューが表示され、各種設定を行なえます。
詳しい操作方法や、設定できる項目は記事の後半で解説しています!
視野角の広いIPSパネルを採用しているので、このように横から見ても映像がキレイに見えています。
モニターを前後に角度調整(チルト)できます。
解像度4K(3840 × 2160)、リフレッシュレート60Hzに対応しているので最新のゲーム機を快適にプレイできます。
視聴者が最高の体験が得られるように設定を微調整することにより、既存のHDR効果を強化します。
「ゲームHDRi」ではコントラストと細部のバランスをとります。
「シネマHDRi」ではコントラストとディテールの両方を維持することにより、色あせた画像を改善し全体的な視聴体験を最適化します。
通常のHDRだとゲーム画面が暗くなりすぎる問題を、独自技術「HDRi」が見事に解決しています!
「Fire TV Stick 4K」を接続し、自分のYouTubeチャンネルの動画や4K動画も再生してみました。
パリッとコントラストの効いた画質で、4K動画も快適に視聴できます。
もちろんPCモニターとしても使えます。
60W給電に対応し、PCからUSB-Cケーブル1本で映せるのがこのモニターの大きなメリットです。
解像度4Kなので作業スペースがとても広く、倍率100%でも問題なく文字を読むことができます。
同じ4Kでもサイズの小さいモバイルモニターでは文字が潰れがちですが、32インチの大画面はこの点が圧倒的に優れています!
サイズ・重量
「BenQ EW3280U」のサイズは441 × 727 mmです。
ベーススタンド使用時は、床から上部フレームまでの高さが523 mmになります。
フレームの端から表示部までの幅は約9 mm、下部は約34 mmでした。
ベーススタンドの幅は279 mm、奥行きは216 mmです。
重さ(ベーススタンド込)は約8.4 kgでした。
機能
「BenQ EW3280U」の組み立て・設置はシンプルでカンタンです。
煩雑になりがちなケーブルを隠せるのでスタイリッシュに設置できます!
「BenQ EW3280U」はHDRiによる映像美と、高音質サウンドが体験できるビデオエンジョイメントモニターです。
輝度自動調整機能ブライトネスインテリジェンス技術で画面の明瞭さを調整し、暗い部分のディテールを鮮明でリアルに映し出します。
BenQ最先端の内蔵2.1チャンネルスピーカーで、様々なシーンのリアルなサウンドを体感できます。
- シネマ
- ライブ/ポップ
- トーク/ボーカル
- ロック/パーティ
- ゲーム
ブライトネスインテリジェンスの自動調整機能とエミュレートされたHDRで、動画コンテンツやゲームの映像美を楽しめます。
ケーブル1本でノートPCをモニターに接続でき、リモコンで各種設定や調整がカンタンに行えます。
付属のリモコンであらゆる操作ができるのは、このモニターの最大の特徴でありメリットと言えるでしょう!
BenQ独自のアイケア技術でユーザーの目の疲れを軽減してくれます。
- 電子ペーパーモード
読みやすいように白黒の読書レイアウトをクリアにする電子書籍閲覧向け機能 - アイリマインダー
赤外線センサーでユーザーの有無を検出し、デスクにいる時間を追跡して休憩を提案 - カラーユニバーサルモード
赤と緑の2色を調整し、多様な色覚を持つ人でも色の違いを識別することが容易になる - ブルーライト軽減
目の疲れと不快感を効果的に軽減 - フリッカーフリー
あらゆる輝度レベルでフリッカーを除去
「BenQ EW3280U」はジョグボタンやリモコンで、OSDメニューから各種設定ができます。
「OSD」とはOn Screen Displayの略、つまりディスプレイ上に設定画面を表示する機能のことです。
ジョグボタンやリモコンを「上下左右」に動かすことでメニューを操作できます。
すべての項目を載せることはできませんが、細かい設定や調整が可能なのをわかっていただけると!
本記事では「【BenQ EW3280U レビュー】ゲームに動画、PC作業も!リモコン操作が快適な32インチ4K HDRマルチメディアモニター」について書きました。
デザイン性に優れ、機能も豊富であらゆるシーンでの活躍が期待できる本製品。
価格は8万円前後と決して安くはありませんが、モニターの役割をこれ1台で担えるというとても高いコストパフォーマンスを発揮してくれるのは間違いありません。
マルチに使えて機能豊富な大画面モニターをお探しの方は、ぜひ「BenQ EW3280U」をチェックしてみてはいかがでしょうか。