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こんにちは、実は2020年までタブレットを持っていなかったイツキ(@saigalog)です。
現在はiPad Proを始めとし、わが家にはAndroidを含めて5台ほどのタブレット端末があります。
これだけあればもういいだろう、と思いきや前から気になっていた製品をまた買ってしまいました。
それが今回レビューするAmazonの「Fire HD 8」です。
ディスプレイのサイズは8インチとコンパクトで、重さも348 gととても軽いのが特徴的。
また独自の「Fire OS」を採用し、音声サービスAlexaを搭載しているのでスマートスピーカーのように使うこともできます。
何よりうれしいのがその価格。
通常時で9,980円と十分安価にも関わらず、大型セール時にはさらに3,000~4,000円安くなることもあります。
本記事ではそんな安くて便利で使いやすい「Amazon Fire HD 8」について、良いところ・残念なところも含めて詳しくレビューしていきます!
本記事ではまず始めに「Amazon Fire HD 8」について、良いところ・残念なところをそれぞれ話していきたいと思います。
「Amazon Fire HD 8」を実際に使ってみて、私が感じた良いところ・残念なところは以下になります。
- リーズナブルである
- ちょうど良いサイズ感で軽量
- USB-Cに対応している
- 音声サービスAlexaを搭載している
- Amazonサービス利用に特化している
- 使えるアプリに制限がある(Google Playが使えない)
- ppiが高くない
- 製品そのもののクオリティがチープ
- 全体的に動作がカクつく
- カメラの性能が良くない
良いところ
それでは良いと感じた点について述べていきます。
まずは価格ですが、通常9,980円で販売されています。
また定期的に開催される大型セールでは大きく割引され、5,980円~6,980円と、なんと3,000~4,000円近く安くなることがあります。
他メーカーの安価なAndroidタブレットでもだいたい2万円以下が目安ですので、「Amazon Fire HD 8」がいかにリーズナブルなタブレットなのかがわかると思います。
「Amazon Fire HD 8」を買うなら、初売りセールやAmazonプライムデーといった大型セールを狙うのがおすすめです!
続いてサイズ感と重さについて。
8インチのタッチスクリーンを搭載した「Amazon Fire HD 8」ですが、片手でギリギリ持てるサイズ感です。
また重さは実測値で348 gと非常に軽量。
他の10インチAndroidタブレットの場合、だいたい500 g台というのが一般的なのでそれと比べるとどのくらい軽いかがわかります。
10インチタブレットを片手で操作しているとだんだん手が疲れてきますが、「Amazon Fire HD 8」はそういったことがないので使いやすい!
充電ポートにUSB-Cが採用されているのも嬉しい点です。
USB-Cと言えばUSBの最新規格で、だんだん一般的になりつつありますが、新製品でも未だにMicro-B USBを採用しているものも多いのが現状です。
実際にFireシリーズの1つ下のモデル「Amazon Fire 7」には、Micro-B USBが使われています。
USB-Cならケーブルも統一しやすく、充電速度や転送速度も速く拡張性があるので使いやすいです!
さりげなく音声サービスAlexaが搭載されているのも、他のAndroidタブレットにはなく評価できる点です。
Alexaと言えば同社の「Echo Dot」や「Echo Show」といったスマートスピーカーを思い浮かべる方が多いと思います。
前述のとおりこの「Amazon Fire HD 8」にもAlexaが搭載されているので、話しかけるだけで天気予報や音楽再生、家電操作などができてしまいます。
スマートスピーカーがなくても音声サービスが使えるのは便利で魅力的ですよね!
そしてこれは当たり前といえば当たり前ですが、Amazonが提供しているサービスの利用がとてもしやすくなっています。
「Amazon」でのショッピングはもちろん、「Amazon Music」や「Amazon Photos」「Prime Video」「Kindle」といった日常的に使うサービスのアプリがプリインストールされています。
ですのでタブレットの電源を入れて、初期設定を済ませばすぐにこれらのサービスを使い始めることができます。
Amazonのサービスは利用しているけどタブレットの操作に自信がない、という方に向いています。
残念なところ
多くの方が気になるのは、良いところ以上に残念なところではないでしょうか。
まず最初に言えるのは、使えるアプリに制限があるという点。
というのも「Amazon Fire HD 8」には「Fire OS」というAndroidベースのOSが搭載されているので、基本的にAndroidとは別物という扱いになります。
つまり数々のアプリを検索してインストールするのに必要な「Google Play」を使うことができません。
その代わりに独自の「Amazonアプリストア」を使って、各アプリを検索してインストールします。
「Fire OS」が登場してからそろそろ10年近くになるため、Androidにある多くのアプリを使えるようにはなってきていますが…。
まだまだ網羅しきれていないのが現状です。
特にGoogle系サービスは幅広く、多くの方が利用されていると思いますがアプリを使うことができません。
基本的にブラウザ経由でサービスを利用する形になるので、普段アプリからの利用に慣れている方は違和感があると思います。
YouTubeアプリも使えないので、動画視聴をメインに考えている方は要注意です(視聴自体はできます)。
良いところでも述べたように「Amazon Fire HD 8」はAmazonサービスに特化したタブレットなので、当然「Kindle」で本を読むこともできます。
私も「Kindle」で主に雑誌を読むことが多いのですが、上の画像のようにppiが高くないので小さい文字は少し見づらいときがあります。
ppiとはpixel per inch(ピクセル・パー・インチ)の略。
1インチあたりのピクセル(画素)数を表し、数字が大きいほど高精細となります。
- Amazon Fire HD 8:189 ppi
- iPad Pro 2020:264 ppi
私のように雑誌メインで使うことを考えている方は、購入前に押さえておいてほしい点です。
「Amazon Fire HD 8」の製品そのもの、特に外装についてはやはり多少のチープ感が漂います。
背面は黒くマットな質感ですが、高級感はなくプラスチッキーな雰囲気が強い印象。
また側面にある各種ボタンもカチャカチャとして、おもちゃに近い質感です。
これはやはり通常9,980円という低価格帯であるがゆえ、だと思いますので安価なタブレット端末として割り切って使うのがよさそうです。
しっかりとしたクオリティ、高級感を求めるのであればやはりiPad一択です!笑
また全体的に動作がカクつくのも気になりました。
私は普段スマホは「iPhone 12 Pro」、タブレットは「iPad Pro」を使っています。
これらのようないわゆるハイエンドモデルを使っていると、なおさらそのように感じますね。
もちろん全然使い物にならない、ということはないのですがスクロールやアプリの起動時などのカクつきは購入前にある程度覚悟しておくとよさそうです。
最後にカメラの性能について。
フロント、リアカメラともに2メガピクセルということで、カタログスペックから言っても決して高性能とは言えません。
上の画像は外箱をリアカメラで撮影したものです。
全体的に暗く、色味に偏りがあり、小さい文字はボケて読みにくいのがわかると思います。
ですので「Amazon Fire HD 8」のカメラはあくまでおまけ、として考えるのが妥当で風景や家族写真を撮る、という使い方は正直言っておすすめできません。
使い道はメモや備忘録程度といったところでしょうか。
総評
「Amazon Fire HD 8」の良いところ・残念なところをそれぞれ挙げてみました。
まとめると、本製品は以下のような使い方や人に向いているデバイスだと思います。
- とにかく安いタブレットが欲しい
- 子ども用の(軽い)タブレットが欲しい
- Amazonでよく買い物をする
- Kindleで本を読む
- 音楽再生デバイスとして使う
- Alexaはどんなものなのか試してみたい
さすがに仕事でもプライベートでもバリバリ使える万能タブレット、とは言えません。
しかし、使い方を見極めれば輝くシーンのある製品だと感じています。
安価であることが最大の魅力であり武器である、「Amazon Fire HD 8」はそんなタブレット端末です。
「Amazon Fire HD 8」の外箱は、ビビットなオレンジ色が印象的なデザインです。
裏面には製品の特徴が記載されています。
同梱物として以下のものが入っています。
- Fire HD 8本体
- USB Type-A to Cケーブル
- 電源アダプター
- 取扱説明書
- 製品に関する重要なお知らせ
USB Type-A to Cケーブルの長さは約100 cm。
黒く光沢のある電源アダプター(USB-A)が付属しています。
コンセント側の面には電源アダプターの仕様が記載されています。
Model No:FANA7R
Input/入力:100-240V~50/60Hz 0.15A
Output/出力:5V 1A 5W
Amazonの「Fire HD 8」は、8インチHDディスプレイを搭載しAmazon関連サービスを利用するのに最適な、コンパクトでリーズナブルなタブレットデバイスです。
本体のスペックは以下のとおり。
モバイルは左スライドで全表示製品名 | Amazon Fire HD 8 |
本体サイズ | 132 × 202 × 9 (mm) |
重さ | 348 g |
ディスプレイ | 8インチ HD |
解像度 | 1280 × 800 |
カメラ | 2メガピクセルフロントカメラ、リアカメラ +720pHDビデオレコーディング |
Wi-Fi | デュアルバンド a/b/g/n/ac |
オーディオ | Dolby Atmos、デュアルステレオスピーカー マイク |
プロセッサ | クアッドコア2.0GHz、2GB RAM |
外観
「Amazon Fire HD 8」のディスプレイはグレア(光沢)仕様なので光沢があり、周りの景色を反射します。
カラーバリエーションは今回レビューしている「ブラック」をあわせて全3色。
横向きにしたときのディスプレイ上部にはフロントカメラがあります。
背面はプラスチック素材で黒くマットな質感です。
中央にはニヤけた口元でおなじみのAmazonのロゴがあります笑。
左上にはリアカメラがあります。
フロントカメラ、リアカメラともに解像度は2メガピクセルです。
右側面には各種ポートやボタンが並んでいます。
左から順に…
- ヘッドホンジャック
- USB-Cポート
- マイク
- 電源ボタン
- 音量アップ/ダウン
上部側面にはスピーカーが2つあります。
下部側面にはmicroSDスロットがあり、フタを開けてmicroSDカードを挿入します。
microSDの容量は最大1TBまで、FAT32形式に対応しています。
USB-Cポートに付属のUSBケーブルと電源アタプターを接続して充電します。
アクセサリーとして、スタンドとしても使える純正のカバーも用意されています。
4色展開でいずれも落ち着いた色合いなので普段遣いしやすいですね。
サイズ・重量
「Amazon Fire HD 8」のサイズは132 × 202 mmです。
厚さは9 mm。
ベゼル(枠)の幅は12 mmです。
スマホ(iPhone 12 Pro)と比較するとこんな感じのサイズ感。
手で持つとこんな感じ。
8インチは片手で持てるギリギリの大きさだと思います。
重さは348 gでした。
「Amazon Fire」タブレットには「Fire HD 8」の他に、以下のモデルがあります。
他のモデルとの違いは以下のとおりです。
モバイルは左スライドで全表示Fire HD 8 | Fire HD 8 Plus | Fire HD 8 キッズモデル | Fire 7 | Fire HD 10 | |
価格 | 9,980円 | 11,980円 | 14,980円 | 5,980円 | 15,980円 |
サイズと重量 | 8インチ 355 g |
8インチ 355 g |
8インチ 550 g |
7インチ 286 g |
10.1インチ 504 g |
解像度 | 1280 × 800 | 1280 × 800 | 1280 × 800 | 1024 × 600 | 1920 × 1200 |
プロセッサ | クアッドコア2.0GHz、2GB RAM | クアッドコア2.0GHz、3GB RAM | クアッドコア2.0GHz、2GB RAM | クアッドコア1.3GHz、1GB RAM | オクタコア2.0GHz、2GB RAM |
オーディオ | Dolby Atmos、デュアルステレオスピーカー マイク | Dolby Atmos、デュアルステレオスピーカー マイク | Dolby Atmos、デュアルステレオスピーカー マイク | モノラルスピーカー マイク | Dolby Atmos、デュアルステレオスピーカー マイク |
ワイヤレス充電 | ー |
○ |
ー | ー | ー |
もっとも安価なのは「Fire 7」ですが、解像度が低いこと、スピーカーがモノラルであることなどなど、全体的に他のモデルと比べてスペックが低いです。
ですのでよっぽどのことがない限り、「Fire 7」を選ぶ理由はないと個人的には感じています。
「Fire HD 8 Plus」との違いはメモリが多い(3GB)ことと、ワイヤレス充電に対応しているという点のみ。
価格差は2,000円なので迷うところではありますが、少しでも快適にタブレットを使いたいという方は「Fire HD 8 Plus」は十分選択肢としてありだと思います。
最後に「Fire HD 10」との差ですが、名前のとおり大きさ(解像度)が違うこと。
もちろん重さも大きさに比例して150 gくらい重くなっています。
またCPUの性能が高い(オクタコア2.0GHz)ことが挙げられます。
一見すると良さそうな「Fire HD 10」ですが、価格差が6,000円あり、通常時15,980円となります。
これは他メーカーの10インチAndroidタブレットとほぼ変わりません。
さらにFireタブレットでは「Google Play」が使えない、という制限があるのでその上でわざわざ「Fire HD 10」を選ぶ理由を探すのは少し厳しいかもしれません。
つまりまとめると「Fire HD 8」が全モデルの中でもっともバランスが良く、万人にマッチするモデルという結論になります。
Fireタブレットで迷ったら「Fire HD 8」を選べば間違いなし、快適さを求めるのであれば「Fire HD 8 Plus」をおすすめします!
本記事では「【Amazon Fire HD 8 レビュー】8インチの大きさがちょうど良くコスパに優れたAmazon謹製タブレット」について書きました。
通常時で1万円以下、セール時には5,000円近くになる価格が魅力的な製品ですが、良いところ・残念なところがそれぞれあります。
本記事を参考にしていただいて、それらをしっかり理解しておけば買ってから後悔することはなくなるでしょう。
リーズナブルな使いやすいタブレットをお探しの方は、ぜひ「Amazon Fire HD 8」をチェックしてみてはいかがでしょうか。