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こんにちは、最近イヤホンをレビューできる機会が多くなり、ありがたく思うイツキ(@saigalog)です。
特に「完全ワイヤレスイヤホン」界隈の動きは目まぐるしく、大手メーカーは音質を求めた高級路線、その他ブランドからは様々な工夫が凝らされコスパの良い製品が続々と登場しています。
選択肢が増えるのはユーザーにとっても嬉しいことですし、他社同士の競争というのは間違いなく品質をアップさせますので今後の動向から目が離せません。
そして今回また新しい完全ワイヤレスイヤホンをレビューする機会をいただきました。
モバイルバッテリーで有名なcheeroの「cheero Wireless Earphones Bluetooth 5.1」。
この製品名を見て「あれ?」と思った方もいるかもしれません。
何を隠そう同社の製品「cheero Wireless Earphones Bluetooth 5.0」の後継機に当たります。
防水性能IPX5、コーデックはaptXにも対応し、最大再生時間はイヤホンだけで約10時間。
そしてもっとも特徴的なのが「モバイルバッテリー機能」が搭載されていること。
今回はそんなマルチな活躍が期待できる完全ワイヤレスイヤホン「cheero Wireless Earphones Bluetooth 5.1」を、使用感なども含め細かくレビューしていきます!
※この記事はメーカー様より製品をご提供いただき、作成しております。
イヤホンと言えば、まず実際の使用感が気になる方も多いのではないでしょうか。
製品の詳細やスペックは後回しにするとして、まずは使ってみて私が感じた素直な感想を述べていきたいと思います。
まずは装着感から。
この製品には5種類のイヤーピースが付属していて、買った状態だと最初はイヤホンにMサイズが装着されています。
そのまま耳にはめてみたのですが、どうにもしっくりこない。
私の耳の穴のサイズに合っていないのかな、と思いながら全種類のイヤーピース(SSS、SS、S、L)を試してみました。
…うーん…あわない。
このイヤホンはタイプ的には耳にはめ込む「カナル型」に分類されるのですが、つけ心地としては「インナーイヤー型」に近いと感じました。
ですので、そことのギャップで違和感があります。
もちろん個人差はあると思いますが、私のように一般的なカナル型を想像して使うと違和感を覚える人が多いと思うので、購入前に知っておいたほうが良いでしょう。
もちろんイヤーピースは付属のものではなく、他の好きなものに交換することはできますがあまり大きなサイズのものは充電ケースに入らなくなりますのでご注意ください。
そして気になる音質。
これは評価がムズカシイところですが…私は「値段相応」だと思いました。
安物イヤホンの音だ、とは思いませんが、かと言ってこの価格帯でこのレベルの音が聴けるのか!とも思いません。
個人的にはもうちょっと低音の響きが欲しかったです。
ここが薄いので迫力や臨場感、というのをあまり感じられませんでした。
イヤーピースをLサイズに変えたら少し改善されました。
高音、中音は出ているんですけどね。
装着感の感想でも述べたとおり、音の聞こえ方も「インナーイヤー型」に近いです。
ですので密閉感は少なく、周囲の音も聞こえやすい。
最後に1点、この製品はノイズキャンセリング「CVC8.0」を搭載しています。
一瞬「お、話題のノイズキャンセリング!?」と思うかもしれませんが、Airpods Proなどに搭載されているような「アクティブノイズキャンセリング」ではありません。
「CVC8.0」は通話時にマイクが拾う周りの音(ノイズ)を相手に聞こえにくくする機能です。
つまり、音楽の聞こえ方には何ら関係がありませんのでその点ご注意ください。
最後は機能について。
全体を眺めてみると、この「cheero Wireless Earphones Bluetooth 5.1」という製品は“機能性”というところに重点的にフォーカスされて作られていると感じます。
防水性能はIPX5で必要十分ですし、コーデックもSBC/AAC/aptXに対応していて不足なし。
イヤホン単体での最大連続再生時間は約10時間と、同価格帯のイヤホンと比べても高水準です。
そして特筆すべきが「モバイルバッテリー」機能。
充電ケース付きの完全ワイヤレスイヤホンというのは今や各社がこぞって販売している状況ですが、モバイルバッテリーとしても使えるものはあまり例を見ません。
バッテリー容量は2200mAhと充電ケースの中では圧倒的で、最新スマホでも0.5回分の充電ができてしまいます。
イヤホンを繰り返し充電すれば、最大180時間再生可能という驚異的な数字!
積極的に使うことは少ないかと思いますが、スマホの電池が切れてヤバい!といった緊急時には特に重宝しそうです。
ただ充電ケースは84 gと結構重め。
同社の「cheero Wireless Earphones Light Style」は28 gですし、他社製品と比べても2~3倍くらいの重量になっています。
バッテリー容量と重さは比例しますので、ここはトレードオフと言ったところでしょうか。
とこのように整理してみると、本製品がどういった方に向いているのかは自ずと見えてきます。
本格的なオーディオ、またはそれに近い音質を求める人にとっては正直言って物足りなさを感じると思います。
おそらくそれはメーカー側も意図しているところではなくて、この製品の真髄は「イヤホンをベースにしたモバイルバッテリーであること」。
ここに尽きるのではないでしょうか。
この点をわかっているかどうかで、本製品の評価というのは大きく変わってくる気がします。
ですので「完全ワイヤレスイヤホンを探していて、しかもモバイルバッテリーとしても使える?イイね!」と思う方には、まさにうってつけの製品となるでしょう。
また、カラーバリエーションとして「よつばと!」のダンボーの顔が充電ケースにプリントされたバージョンもありますので、こちらもチェックしてみてください!
cheero DANBOARD Wireless Earphones Bluetooth 5.1レビューはこちら 【cheero DANBOARD Wireless Earphones Bluetooth 5.1 レビュー】充電ケースにダンボーの顔がプリントされた可愛らしい完全ワイヤレスイヤホン【CHE-627D】「cheero Wireless Earphones Bluetooth 5.1」の外箱はポップなデザインで、製品の特徴がわかりやすく記載されています。
裏面には製品の仕様が記載されています。
表側は扉式になっており、開くと実際の製品を見て確認することができます。
箱の内側には扉部分をくっつけるためのマグネットが貼られていました。
買う前に製品を確認したい、というユーザー心理を大事にするための工夫が好印象ですね♪
同梱物として以下のものが入っています。
- イヤホン本体
- 充電ケース
- 充電用USB Type-A to Cケーブル
- イヤーピース
- サポートホルダー
- 取扱説明書
イヤーピースはサイズが異なるものが5種類付属しています。
元からイヤホンに装着されているのはMサイズです。
サポートホルダーも元から装着されているものとはタイプの違うものが1つ付属しています。
このように取り外して交換することができます。
こちらはUSB Type-A to Cのケーブルです。
「cheero Wireless Earphones Bluetooth 5.1」は充電ケースが付き、防水性能がある完全ワイヤレスイヤホンです。
シンプルかつシックで落ち着いた雰囲気のデザインなので、年齢や性別、シーンを問わず使えます。
本体のスペックは以下のとおり。
モバイルは左スライドで全表示製品名 | cheero Wireless Earphones Bluetooth 5.1 |
充電ケースサイズ | 46 × 78 × 26 (mm) |
充電ケース重さ | 84 g |
イヤホンサイズ | 19 × 13 × 16 (mm) |
イヤホン重さ | 5 g(合計10 g) |
Bluetooth ver. | 5.1 |
防水規格 | IPX5 |
プロファイル | A2DP/AVRCP/HFP/HSP |
対応コーデック | SBC/AAC/aptX |
連続通話/音楽再生時間 | 約8~10時間 |
通信距離 | 約10 m |
バッテリー容量(イヤホン) | 3.7V / 45mAh |
充電時間(イヤホン) | 約1.5時間 |
周波数範囲 | 20Hz-20KHz |
対応OS | Android/iOS/Windows |
バッテリー容量(充電ケース) | 3.7V / 2200mAh |
充電時間(充電ケース) | 約3時間 |
入力 | 5V/1A USB-C |
出力 | 5V/1A USB-A |
外観
充電ケースの外装はマットな質感で、装飾などはなくシンプルなデザインです。
側面にあるUSB Type-Cの入力ポートは充電用。
USB Type-A to Cケーブルを接続して充電できます。
充電中はケースの中にあるインジケーターの数字が点滅します。
バッテリー残量が数字で確認できるのでわかりやすい!
反対側の側面にはUSB Type-Aポートがあります。
ここから電力を出力してモバイルバッテリーとしても使えるので、詳しくは「機能」のところでご紹介します!
充電ケースにイヤホンを入れるとインジケーターが赤く光り、充電が開始されます。
充電中はインジケーターの数字、そしてLRのバッテリー残量のメモリが点滅します。
イヤホンを台座から取り外してみたところ。
ここからはイヤホン本体を見ていきます。
イヤホンも充電ケースと同じく黒一色で、シンプルなデザインです。
イヤホンにもインジケーターがあり、色や点灯/点滅で状態を示してくれます。
- 充電中:赤く点灯
- 電源オン:一度青く点灯
- ペアリングモード:赤と青の交互点滅
- ペアリング完了:5秒間隔で青く点滅
- バッテリー残量少:2秒間隔で赤く点滅
- ペアリング強制解除:紫色に点灯後、赤く点灯
カラーバリエーションはレビューしている「ホワイト」を合わせて全2色。
- ブラック
- ホワイト
サイズ・重量
ここからは「cheero Wireless Earphones Bluetooth 5.1」のサイズを計測していきます。
まず、充電ケースのサイズは46 × 78 mmです。
厚さは26 mm。
イヤホンの全長は19 mm、横幅は13 mmです。
イヤホンの奥行きは16 mmでした(イヤーピースなし)。
スマホ(iPhone 11 Pro)と比較するとこんな感じのサイズ感です。
充電ケースの重さは84 g。
イヤホンはペアで10 gです(片方5 g)。
機能
まずは誰もが一番最初にやるペアリングを行いましょう。
手順は少なくかんたんです♪
一度ペアリングを済ませてしまえば、あとは充電ケースから取り出した際に自動的に電源がオンになり、端末にすぐに接続できます。
「cheero Wireless Earphones Bluetooth 5.1」にはノイズキャンセリング「CVC8.0」が搭載されています。
「CVC8.0」ノイズキャンセリング機能は音楽を聴くことには関係ありません。
通話のとき、周辺の雑音がマイクを通じて相手に伝わらないようにする機能です。
気になる電池もち、イヤホンだけなら最大10時間、ケースで充電し直すことで最大180時間の連続再生が可能です。
ちなみに片耳のみで使うこともできます。
片方だけ充電して、もう片方で音楽を聴く、といった使い方もできますね。
そしてこの「cheero Wireless Earphones Bluetooth 5.1」はタッチによる操作が可能です。
- 再生する:1回タッチ
- 一時停止する:1回タッチ
- 曲送り:右を2回タッチ
- 曲戻し:左を2回タッチ
- 電話を受ける:1回タッチ
- 電話を切る:1回タッチ
- 着信拒否:2回タッチ
- 音量を上げる:右を長押し
- 音呂を下げる:左を長押し
- 音声コントロール起動(Siri):3回タッチ
また、防水性能も兼ね備えています。
等級は「IPX5」、雨天やスポーツ時の汗など気にせず使えます。
IPX5の防水性能は高いので、水で洗っても大丈夫♪ でも水没は厳禁なのでご注意を!
防水なのはイヤホンのみで、充電ケースは防水ではありませんのでご注意を!
「cheero Wireless Earphones Bluetooth 5.1」の大きな特徴は、充電ケースがモバイルバッテリーとしても使えることです。
容量は2200mAh、iPhone 11 Proなら約0.5回分の充電が可能です。
「モバイルバッテリーの容量 × 変換ロス(0.7) ÷ iPhone 11 Proの容量」で計算しています。
10000mAh × 0.7 ÷ 3046mAh = 約0.5回
Type-AポートからLightningケーブルでiPhone 11 Proを充電したときの電流値を計測(0.977A)してみました。
一般的にスマホの急速充電に必要な電流値は1.0A以上ですので、急速充電するには充分な出力数です。
ちなみに各端末の急速充電に必要な電流値の目安は以下になりますので、ご参考まで!
- フィーチャーフォン:0.5A
- スマートフォン:1.0A
- タブレット:1.5A
「cheero Wireless Earphones Bluetooth 5.1」には前身となるモデル「cheero Wireless Earphones Bluetooth 5.0」という製品があります。
長くてわかりづらくなるかもしれないので、ここからは旧を「Bluetooth 5.0」、新を「Bluetooth 5.1」と呼びます。
この2つの製品にどのような差があるのか、比較の表を作りましたのでぜひ参考にしてみてください。
※優れていると思うほうを赤字にしています。
※差がある部分のみ記載しています。
※各数値はcheeroが公表しているものであり、実測値ではありません。
Bluetooth 5.0 | Bluetooth 5.1 | |
イヤホンサイズ | 26 × 26 × 17 | 22 × 25 × 16 |
イヤホン重さ | 4.4 g(合計8.8 g) | 5 g(合計10 g) |
対応コーデック | SBC/AAC | SBC/AAC/aptX |
連続再生時間 | 約4時間 | 約8~10時間 |
バッテリー容量(イヤホン) | 3.7V / 40mAh | 3.7V / 45mAh |
充電ケースサイズ | 75 × 45 × 32 | 80 × 47 × 28 |
充電ケース重さ | 43 g | 80 g |
バッテリー容量(充電ケース) | 3.7V / 580mAh | 3.7V / 2200mAh |
充電時間(イヤホン) | 約2時間 | 約3時間 |
イヤホン充電回数 | 約5回 | 約18回 |
モバイルバッテリー機能 | なし | あり |
本記事では「【cheero Wireless Earphones Bluetooth 5.1 レビュー】防水性能IPX5、aptXにも対応しモバイルバッテリー機能も搭載した完全ワイヤレスイヤホン【CHE-627】」について書きました。
実際の使用感として、個人的には「装着感」そして「音質」が気になるところではありました。
ただこのあたりは好みによって大きく左右されるところですし、1ユーザーの意見として参考にしてもらえると嬉しい限りです。
本製品の真価というのは、やはり多彩な「機能性」にあると言えるでしょう。
防水性能、対応コーデック、最大再生時間はどれも申し分なし。
極めつけには「モバイルバッテリー機能」という他に類を見ない特徴が、他社製品に対して決定的な差別化を果たしています。
イヤホンとモバイルバッテリーのいいとこ取りをしたとも言える本製品、カバンに1つ忍ばせておけば外出先で活躍すること間違いなし。
手頃な価格でマルチに使える完全ワイヤレスイヤホン「cheero Wireless Earphones Bluetooth 5.1」を検討してみてはいかがでしょうか。