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【Archer C80 レビュー】MU-MIMOデュアルバンド対応、簡単設定で快適速度なWi-Fiルーターのエントリーモデル

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こんにちは、自宅のネット回線はどの部屋でも快適に使いたいイツキ(@saigalog)です。

わが家は戸建ての4LDKという間取りなのですが、ルーターから遠い部屋だとWi-Fiの速度が遅くなったり通信すらできないこともあったりします。

2019年には新規格であるWi-Fi 6が登場しましたが、ルーターは対応できても端末側の規格が追いついていないのが現状です。

ということはしばらくの間、Wi-Fi 5でなんとかしなければならない。

そこでうってつけの製品がTP-Linkから発売されました。

その名も「Archer C80アーチャーシー80」。

目を引く4本のアンテナは伊達ではなく、2.4GHzなら600 Mbps5GHzなら1300 Mbpsのダウンロード速度を実現。

さらに「MU-MIMO」にも対応し、複数機器の同時通信がよりスムーズに行えるようになっています。

今回はそんなWi-Fiルーター「Archer C80」の詳細や、回線速度の検証など細かくレビューしていきます!

https://gadgerba.jp/wp-content/uploads/2020/06/itsuki_odoroki_icon_new.jpgイツキ

速度検証ではWi-Fi 6対応ルーターArcher AX10よりも速いという驚きの結果に!?

お知らせ

※この記事はメーカー様より製品をご提供いただき、作成しております。

Archer C80の同梱物

Archer C80」の外箱は、青基調でシンプルなデザイン。

Archer C80 外箱

裏面にも製品のグラフィックと機能説明の記載があり、とてもわかりやすくなっています。

Archer C80 外箱裏面

同梱物として以下のものが入っています。

Archer C80 同梱物
Archer C80の同梱物
  • ルーター本体
  • 電源アダプター
  • LANケーブル
  • カンタン設定ガイド
  • Wi-Fi情報カード

付属のLANケーブルの長さは約120 cm

Archer C80 LANケーブル

電源アダプターの長さは約150 cm

Archer C80 電源アダプター

電源アダプターには仕様が記載されています。

Archer C80 電源アダプター仕様
記載の仕様

Model:T120100-2B1

Input:100-240V~ 50/60Hz 0.3A

Output:12V 1A

PSEマークが記載されているので、安心して使うことができますね。

PSEマークとは

電気用品安全法は、電気製品が原因の火災や感電などから消費者を守るために施行された法律で、日本国内で100Vコンセントに接続して使用されるほとんど全ての民生用電気製品が対象となる安全規格です。

この法律により、メーカーや輸入業者は、消費者が区別できるよう適合製品にPSEマークをつけて販売することを義務付けられています。

Archer C80のスペック

TP-Linkの「Archer C80」はデュアルバンドに対応し、4つのハイゲイン外部アンテナが特徴的なMU-MIMO対応無線ルーターです。

Archer C80

本体のスペックは以下のとおり。

モバイルは左スライドで全表示
製品名 Archer C80
本体サイズ 137 × 216 × 200 (mm) アンテナ含
重さ 313 g
ワイヤレス IEEE 802.11ac/n/a 5 GHz
IEEE 802.11n/b/g 2.4 GHz
Wi-Fiスピード 5 GHz: 1300 Mbps (802.11ac)
2.4 GHz: 600 Mbps (802.11n)
対応モード ルーターモード
ブリッジモード
プロセッサー 1.2 GHz CPU
イーサネットポート 1 × ギガビットWANポート
4 × ギガビットLANポート
電源 12 V – 1 A
暗号方式 WEP
WPA
WPA2
WPA/WPA2-Enterprise (802.1x)
ネットワークセキュリティ SPIファイアウォール
アクセスコントロール
IP & MACアドレスバインディング
アプリケーションレイヤーゲートウェイ
ゲストネットワーク 1 × 5 GHz ゲストネットワーク
1 × 2.4 GHz ゲストネットワーク
VPNサーバ OpenVPN
PPTP
プロトコル IPv4
ペアレンタルコントロール URLフィルタリング
利用時間の制限
WANタイプ 動的IP
静的IP
PPPoE
PPTP
L2TP
QoS デバイスごとのQoS
クラウドサービス OTAファームウェアアップグレード
TP-Link ID
DDNS
NATフォワーディング ポート転送
ポートトリガー
DMZ
UPnP
IPTV IGMPプロキシ
IGMPスヌーピング
ブリッジ
タグVLAN
DHCP アドレス予約
DHCPクライアントリスト
サーバー
DDNS TP-Link
NO-IP
DynDNS

外観

Archer C80」の外観は黒一色で、背面にある4本のアンテナが特徴的なデザインです。

Archer C80 外観

正面には各種LEDランプが並びます。

Archer C80 LEDランプ

左から

  • 電源
  • 2.4 GHz Wi-Fi
  • 5 GHz Wi-Fi
  • イーサネット接続
  • インターネット接続

を示すランプになります。

https://gadgerba.jp/wp-content/uploads/2020/06/itsuki_icon_new.jpgイツキ

インターネット接続できているときは、一番右の「インターネット接続」のランプが緑色に点灯します。

底面はこんな感じで網目状になっています。

Archer C80 底面
https://gadgerba.jp/wp-content/uploads/2020/06/itsuki_icon_new.jpgイツキ

おそらく放熱性を高めるためだと思われます!

中央上部にはSSIDとワイヤレスパスワードが記載されています。

Archer C80 SSIDとワイヤレスパスワード
https://gadgerba.jp/wp-content/uploads/2020/06/itsuki_icon_new.jpgイツキ

初期セットアップ時にはここに書いてある情報を確認しましょう。

注意

初期設定状態で他の人にこれらの情報が知られると、ルーターに接続されてしまう恐れがあるので取り扱いには注意が必要です。

底面の両端には壁掛け用の穴が開いています。

Archer C80 壁掛け用の穴

背面には各種ポートボタン、そしてアンテナが並びます。

Archer C80 各種ポートとアンテナ

背面右側には「WPS/Wi-Fi」と「RESET」ボタンがあります。

Archer C80 Wi-FiボタンとRESET

中央には1つのWANポートと、4つのLANポートがあります。

Archer C80 WANポートとLANポート
https://gadgerba.jp/wp-content/uploads/2020/06/itsuki_icon_new.jpgイツキ

モデムから接続したLANケーブルはWANポートに挿しましょう。

背面左側には電源ボタン電源ポートがあります。

Archer C80 電源ボタンと電源ポート

サイズ・重量

Archer C80」のサイズは137 × 216 mmです。

Archer C80 サイズ

本体の高さは32 mm、アンテナを立てると200 mmになります。

Archer C80 高さ

スマホ(iPhone 11 Pro)と比較するとこんな感じのサイズ感。

Archer C80 スマホと比較

重さは313 gでした。

Archer C80 重さ

機能

Archer C80」は3 × 3 MIMOによる3ストリーム転送に対応し、3 × 3対応機器の通信パフォーマンスを最大限に発揮することができます。

Archer C80 MIMO
MEMO

MIMOマイモとは、「Multiple Input Multiple Output」の略称のこと。

送受信側それぞれが複数のアンテナを用いて、同一周波数帯で同一通信を行うことで、通信を高速化させる技術です。

また、「MU-MIMO」に対応したことにより複数の機器と同時通信が可能になり、従来に比べて最大で3倍の効率で通信を行います。

Archer C80 MU-MIMO
MEMO

MU-MIMOとは「Multi User MIMO」の略称のこと。

MIMOの中でも、複数の端末にデータを送信できる技術のことです。

Archer C80」は理論上、2.4GHzなら600 Mbps、5GHzなら1300 Mbpsの高速通信を行うことができます。

Archer C80 高速通信
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4K UHD動画のストリーミング再生も余裕です!

4本のハイゲインアンテナとビームフォーミングで、強力で安定したWi-Fiが広い範囲に届きます。

Archer C80 ビームフォーミング
MEMO

ビームフォーミング」とは、特定の方向に向けて電波を集中的に発射する技術のこと。

改良された「スマートコネクト」を使えば、ルーターが自動的にその時に最適なバンド(2.4GHz、5GHz)を選択。

さらに「エアタイムフェアネス」機能がWi-Fiネットーワーク内の機器の優先度を調整します。

Archer C80 スマートコネクトとエアタイムフェアネス
https://gadgerba.jp/wp-content/uploads/2020/06/itsuki_egao_icon_new.jpgイツキ

Archer C80」が自動で調整してくれるので、利用者みんなが快適です♪

有線LANポートはすべてギガビットイーサネット対応なので、理論上最大1Gbpsの速度でネット回線を使うことができます。

Archer C80 ギガビットイーサネット

保護者による制限や、ゲストネットワーク機能を活用できます。

Archer C80 ネットワークをパーソナライズ

ルーターの設定や管理はPCからはもちろん、専用アプリ「Tether」なら便利でカンタンに行うことができます。

Archer C80 Tether

Archer C80の専用アプリ「Tether」

Archer C80」を使う上で便利なアプリ「Tether」が用意されています。

TP-Link Tether

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ルーターである「Archer C80」はマイデバイスとして表示されます。

Archer C80 マイデバイス

Archer C80」の名前やファームウェアといった情報を確認できます。

Archer C80 ファームウェア
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ここで名前を変更することもできます。

インターネット接続状態や接続しているクライアント(端末)数を確認できます。

Archer C80 インターネット接続状態

2.4GHz、5GHzそれぞれにどんな端末が接続しているか詳しく見ることができます。

Archer C80 クライアント
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もし知らない端末が接続しているなんてことがあったら、怪しい!とすぐにわかりますね。

2.4GHz、5GHzのそれぞれのネットワーク名やパスワードを変更できます。

Archer C80 帯域の設定
MEMO

スマートコネクト」とは2.4GHzと5GHzのネットワーク名を1つにして、接続時に自動的に最適な帯域を割り当てる機能のことです。

インターネットに正常に接続されているかを確認できます。

Archer C80 インターネット接続

スマートライフアシスタント」を使えば、IFTTTやAlexaといったIoT関連の設定を行えます

Archer C80 スマートライフアシスタント

ツール」では、その他各種設定やツールを使うことできます。

Archer C80 ツール
ツールの項目
  • クイック セットアップ
  • ワイヤレス
  • インターネット接続
  • 保護者による制限
  • QoS
  • ネットワーク診断
  • ゲスト ネットワーク
  • Wi-Fi情報の共有
  • TP-Link ID
  • LEDコントロール
  • 動作モード
  • 再起動スケジュール
  • システム
  • 詳細設定

Archer C80の速度検証

ルーターを選ぶ上で一番気になるのが通信速度ですよね。

実際に「Archer C80」でどのくらいの速度が出るのか計測してみました。

Archer C80 家の間取り
2階建て 木造家屋 4LDK

上記図は借り物のイラストなのでわが家の間取りとは違うのですが、イメージとして使っています。

まず「ルーター(Archer C80)」はダイニングとリビングのちょうど中間あたりに設置。

そして計測したポイントは2つ

ルーターから近い「1階 ダイニング」と、私が主に仕事部屋として使っている「2階 仕事部屋」。

2階建て木造家屋、4LDKという間取りになっています。

https://gadgerba.jp/wp-content/uploads/2020/06/itsuki_icon_new.jpgイツキ

ちなみに回線は「OCN 光 ファミリータイプ(戸建て)」になります。

注意

一般の個人宅で行った1つの検証結果ですので、環境やその他条件によって結果が大きく変わる可能性があることを予めご了承ください。

今回計測するにあたり、同じくTP-Linkの製品でWi-Fi 6対応の無線ルーターArcher AX10」を比較対象としています。

Archer AX10レビューはこちら 【Archer AX10 レビュー】デュアルバンド対応で4つのアンテナが特徴的なWi-Fi 6無線ルーター

1階 ダイニングでPCによる測定

結果…

  • Archer AX10:230 Mbps
  • Archer C80380 Mbps

1階 ダイニングでスマホ(iPhone 11 Pro)による測定

結果…

  • Archer AX10:169 Mbps
  • Archer C80184 Mbps

2階 仕事部屋でPCによる測定

結果…

  • Archer AX10:180 Mbps
  • Archer C80230 Mbps

2階 仕事部屋でスマホ(iPhone 11 Pro)による測定

結果…

  • Archer AX10:101 Mbps
  • Archer C80108 Mbps

各条件での測定結果のまとめ

というわけで各条件での測定結果が出そろいました。

Archer C80 速度測定結果
https://gadgerba.jp/wp-content/uploads/2020/06/itsuki_egao_icon_new.jpgイツキ

以下、PCとスマホそれぞれの速度を速い順に並べていますが、個人的にはかなり興味深い結果となっています。

PCでの測定結果のまとめ

PCで速度が速かった順

  • 1階 ダイニング Archer C80:380 Mbps
  • 1階 ダイニング Archer AX10:230 Mbps
  • 2階 仕事部屋 Archer C80:230 Mbps
  • 2階 仕事部屋 Archer AX10:180 Mbps
スマホでの測定結果のまとめ

スマホ(iPhone 11 Pro)で速度が速かった順

  • 1階 ダイニング Archer C80:184 Mbps
  • 1階 ダイニング Archer AX10:169 Mbps
  • 2階 仕事部屋 Archer C80:108 Mbps
  • 2階 仕事部屋 Archer AX10:101 Mbps

結果としてすべての条件において「Archer C80」の勝利となりました。

検証を始める前は、私としても「やはりWi-Fi 6対応の次世代ルーターであるArcher AX10のほうが速いのだろうな」と思っていました。

ところがフタを開けてみるとこのような驚きの結果に。

もちろん計測する時間をバラけさせたり、何千・何万回の試行回数の末に出た平均値などではありません。

ですのでこの結果だけで「Archer C80のほうが速い!」と言い切れないとは思っています。

ただ、現時点で「Archer C80は次世代ルーターであるArcher AX10と同レベル、もしくはそれ以上である」というのは少なくとも事実であると言えるのではないでしょうか。

Wi-Fi 5ルーターでもまだまだ戦える、そんなことを感じさせてくれるほどのポテンシャルを「Archer C80」という製品は秘めています。

Archer C80のレビューまとめ

本記事では「【Archer C80 レビュー】MU-MIMOデュアルバンド対応、簡単設定で快適速度なWi-Fiルーターのエントリーモデル」について書きました。

MU-MIMOデュアルバンドに対応し、スムーズな同時通信かつ快適な通信速度を実現。

注目の速度検証では、次世代のWi-Fi 6ルーターに勝ってしまうという波乱の結果となりました。

そしてなにより注目すべきは、リーズナブルであるということ。

これだけの性能を持ちながら、価格はなんと5,000円台というのだから驚きです。

専用アプリも用意され、手順に沿ってタップ・入力していけば誰でもカンタンにセットアップが完了します。

まさにWi-Fiルーターのエントリーモデルにうってつけの「Archer C80」を、この機会にぜひ選んでみてはいかがでしょうか。

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