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こんにちは、TP-Link製のルーターを長年愛用しているイツキ(@saigalog)です。
ルーターと言えばあらゆるデバイスをインターネットに接続するための装置ですが、他の電化製品と同様に性能や価格はピンからキリまであります。
一般的に高額のものは性能がよく、安価なものは性能も抑えめ。
しかし、今回レビューするTP-Linkの「Deco S7」はそんなWi-Fiルーターの常識を覆してきました。
これまでのDecoシリーズと同様に設置カンタンで、アプリの手順に沿うだけですぐにメッシュWi-Fi構築が整います。
そして何と言ってもすごいのがそのWi-Fi性能。
2階建て戸建てに1台のみ設置でも十分な範囲をカバーし、通信速度も同社のハイエンドモデルに引けを取りません。
今回はそんなハイエンドモデルさながらの性能を発揮するWi-Fiルーター「TP-Link Deco S7」について、実際の速度検証も含めて詳しくレビューしていきます!
メッシュとは「網の目」、つまり網目状にWi-Fi(無線LAN)を張り巡らせることを指します。
無線LANの弱点である「距離・障害物があると電波が弱くなる」「複数台の端末を接続するとパフォーマンスが落ちる」を解決するのがメッシュWi-Fiです。
※この記事はメーカー様より製品をご提供いただき、作成しております。
「TP-Link Deco S7」の外箱は、白と青基調でシンプルなデザイン。
裏面や側面に製品のグラフィックと機能説明の記載があり、とてもわかりやすくなっています。
同梱物として以下のものが入っています。
- ルーター本体 × 2
- 電源アダプター × 2
- LANケーブル
- クイックスタートガイド
付属のLANケーブルの長さは約120 cm。
電源アダプターの長さは約140 cm。
電源アダプターには仕様が記載されています。
Model:T120150-2B1
Input:100-240V~ 50/60Hz 0.6A
Output:12V 1.5A
PSEマークが記載されているので、安心して使うことができますね。
電気用品安全法は、電気製品が原因の火災や感電などから消費者を守るために施行された法律で、日本国内で100Vコンセントに接続して使用されるほとんど全ての民生用電気製品が対象となる安全規格です。
この法律により、メーカーや輸入業者は、消費者が区別できるよう適合製品にPSEマークをつけて販売することを義務付けられています。
TP-Linkの「Deco S7」はデュアルバンドに対応し、メッシュWi-Fiシステムを搭載したWi-Fi 5ルーターです。
主な特徴は以下の8つ。
- Wi-Fiの死角をゼロに
- 3 × 3MU-MIMO
- 保護者による制限
- シームレスローミング
- 接続可能台数100台
- ブリッジモード対応
- AC1900高速Wi-Fi
- ギガビット対応ポート × 3
本体のスペックは以下のとおり。
モバイルは左スライドで全表示製品名 | TP-Link Deco S7 |
本体サイズ | 直径91 mm、高さ162 mm ※実測値 |
重さ | 355 g ※実測値 |
規格 | Wi-Fi 5 IEEE 802.11ac/n/a 5 GHz IEEE 802.11n/b/g 2.4 GHz |
Wi-Fi速度 | AC1900 5GHz: 1300Mbps (802.11ac) 2.4GHz: 600Mbps (802.11n) |
Wi-Fi範囲 | TP-Linkメッシュテクノロジー 内蔵アンテナ×3 ビームフォーミング |
Wi-Fi性能 | デュアルバンド MU-MIMO |
動作モード | ルーターモード ブリッジモード |
プロセッサー | 1.2 GHz CPU |
有線ポート | 3 × ギガビットポート WAN/LAN 自動認識 |
Wi-Fi暗号化 | WPA-Personal WPA2-Personal |
ネットワークセキュリティ | SPIファイアウォール アクセスコントロール |
ゲストネットワーク | 5 GHzゲストネットワーク×1 2.4 GHzゲストネットワーク×1 |
プロトコル | IPv4 |
保護者による制限 | URL フィルタリング 時間制限 |
WANタイプ | 動的 IP 静的IP PPPoE PPTP L2TP |
QoS | デバイスごとのQoS |
クラウドサービス | オンライン ファームウェアアップグレード TP-Link ID DDNS |
NAT転送 | ポート転送 UPnP |
IPTV | IGMPプロキシ IGMPスヌーピング ブリッジ タグVLAN |
DHCP | アドレス予約 DHCPクライアントリスト サーバー |
外観
「TP-Link Deco S7」の外観は白と黒のツートーンカラーで、余計な装飾などはなくシンプルな円柱形が印象的なデザインです。
天面は独特な溝が無数に入ったデザインになっています。
中央にはLEDランプがあります。
- 黄色く点滅:再起動中
- 黄色く点灯:起動中
- 青く点滅:設定可能
- 青く点灯:設定完了
- 緑色/白く点滅:ファームウェアアップデート中
- 緑色/白く点灯:正常動作中
- 赤く点滅:1台目Decoと接続が切れている
- 赤く点灯:問題発生中
設定が完了し、問題なくインターネットに接続されていれば基本的には常時白色に光っています。
側面上部にはdecoのロゴ、下部にはTP-Linkのロゴがあります。
背面には黒いスリットがあります。
背面下部にはWAN/LANポートが3つあります。
底面はこんな感じで、円周を沿うように通気口があります。
中央にはSSIDと製品のカンタンな仕様が記載され、その下にはRESETボタンと電源ポートがあります。
電源アダプターとコンセントを繋いで使います。
下の360度回転画像は、左右にスワイプ(ドラッグ)することで製品を回転させて見られます。
サイズ・重量
「TP-Link Deco S7」の直径は91 mmです。
高さは162 mm。
サイズは実測値です。
スマホ(iPhone 13 Pro)と比較するとこんな感じのサイズ感。
手に持ったり、350ml缶と並べて大きさを比較してみました。
重さは355 gでした。
機能
「TP-Link Deco S7」は3×3 MU-MIMOに対応し、最大1900Mbps(600Mbps + 1300Mbps)の高速WiFiで4K動画のストリーミングも楽に再生できます。
1台で最大190㎡までカバーし、さらにDecoを追加することでより高速で安定したWi-Fiネットワークを構築できます。
複数台のDecoユニットが連携し、接続するWi-FiのSSIDを1つに統合してくれるので移動しても接続先が自動で切り替わります。
最大100台の端末が接続可能で、たくさんのデバイスが接続した状態でも安定したブラウジングやダウンロード、ゲームができます。
ブリッジモードに切り替えるとアクセスポイントとしても利用できるので、プロバイダーから貸与されているルーターに接続してメッシュネットワークを構築することができます。
その他にもDecoシリーズならではの特徴があります。
Alexaと連携できるので、スマートスピーカーから管理できるのが便利ですね♪
アプリ上で手軽に子どもたちのインターネットの接続制限や管理ができます。
「TP-Link Deco S7」はすべてのDecoモデルと互換性があるので、Decoを買い足した場合でもモデルや規格を問わず接続できます。
「TP-Link Deco S7」を使う上で便利なアプリ「TP-Link Deco」が用意されています。
TP-Link Deco
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接続している「TP-Link Deco S7」の一覧が表示されます。
「TP-Link Deco S7」の名前やファームウェア、接続中のクライアント(端末)といった情報を確認できます。
ここで名前を変更することもできます。
接続しているクライアント(端末)を確認できます。
もし知らない端末が接続しているなんてことがあったら、怪しい!とすぐにわかりますね。
2.4GHz、5GHzのネットワーク名やパスワード、ゲストネットワークのオン/オフを変更できます。
「ルーター設定」では、その他各種設定やツールを使うことできます。
- Wi-Fi
- ネットワークの最適化
- 拒否リスト
- Decoのアップデート
- 詳細
- WPS
- 保護者による制限
- QoS
- 月間レポート
- 管理者
ルーターを選ぶ上で一番気になるのが通信速度ですよね。
実際に「TP-Link Deco S7」でどのくらいの速度が出るのか計測してみました。
上記図は借り物のイラストなのでわが家の間取りとは違うのですが、イメージとして使っています。
まず「ルーター(Deco S7)」は、1階ダイニングとリビングのちょうど中間あたりに設置。
そしてもう1つの「ルーター(Deco S7)」は、2階の仕事部屋に設置しています。
そして計測したポイントは2つ。
ルーターから近い「1階 ダイニング」と、私が主に仕事部屋として使っている「2階 仕事部屋」。
2階建て木造家屋、4LDKという間取りになっています。
ちなみに回線は「OCN 光 ファミリータイプ(戸建て)」になります。
一般の個人宅で行った1つの検証結果ですので、環境やその他条件によって結果が大きく変わる可能性があることを予めご了承ください。
今回計測するにあたり、同じくTP-Link Decoシリーズのハイエンドモデル「Deco X90」を比較対象としています。
Deco X90レビューはこちら 【Deco X90 レビュー】メッシュWi-Fiの最上級!AIメッシュとトライバンドに対応したWi-Fi 6ルーターのハイエンドモデル
結果…
- Deco S7(1台のみ):280 Mbps
- Deco S7(2台設置):290 Mbps
- Deco X90(1台のみ):330 Mbps
- Deco X90(2台設置):380 Mbps
結果…
- Deco S7(1台のみ):241 Mbps
- Deco S7(2台設置):196 Mbps
- Deco X90(1台のみ):228 Mbps
- Deco X90(2台設置):115 Mbps
結果…
- Deco S7(1台のみ):360 Mbps
- Deco S7(2台設置):290 Mbps
- Deco X90(1台のみ):200 Mbps
- Deco X90(2台設置):230 Mbps
結果…
- Deco S7(1台のみ):174 Mbps
- Deco S7(2台設置):149 Mbps
- Deco X90(1台のみ):74 Mbps
- Deco X90(2台設置):196 Mbps
というわけで各条件での測定結果が出そろいました。
以下、PCとスマホそれぞれの速度を速い順に並べていますが、個人的にはかなり興味深い結果となっています。
PCで速度が速かった順
- 1階 ダイニング Deco X90(2台設置):380 Mbps
- 2階 仕事部屋 Deco S7(1台のみ):360 Mbps
- 1階 ダイニング Deco X90(1台のみ):330 Mbps
- 1階 ダイニング Deco S7(2台設置):290 Mbps
- 2階 仕事部屋 Deco S7(2台設置):290 Mbps
- 1階 ダイニング Deco S7(1台のみ):280 Mbps
- 2階 仕事部屋 Deco X90(2台設置):230 Mbps
- 2階 仕事部屋 Deco X90(1台のみ):200 Mbps
スマホ(iPhone 13 Pro)で速度が速かった順
- 1階 ダイニング Deco S7(1台のみ):241 Mbps
- 1階 ダイニング Deco X90(1台のみ):228 Mbps
- 2階 仕事部屋 Deco X90(2台設置):196 Mbps
- 1階 ダイニング Deco S7(2台設置):196 Mbps
- 2階 仕事部屋 Deco S7(1台のみ):174 Mbps
- 2階 仕事部屋 Deco S7(2台設置):149 Mbps
- 1階 ダイニング Deco X90(2台設置):115 Mbps
- 2階 仕事部屋 Deco X90(1台のみ):74 Mbps
数値のバラつきは少なからずありましたが、150~300 Mbps以上は安定して出ています。
そしてハイエンドモデルである「Deco X90」と比較しても遜色のない、むしろ場合によっては「Deco S7」のほうが速度が出ているケースもいくつか見受けられました。
価格面はもちろんサイズや重さ、消費電力は「Deco S7」のほうが抑えられていますので、その上でこういった結果が出たのは嬉しい限りです。
ハイエンドモデルと比べても劣らない、とてもコスパに優れた製品だということが証明できました!
本記事では「【TP-Link Deco S7 レビュー】ハイエンドモデルに負けず劣らず!3×3MU-MIMO対応でスタイリッシュなメッシュWi-Fiルーター」について書きました。
価格は2パックで15,000円前後ととてもリーズナブルな本製品。
同社のハイエンドモデル「Deco X90」が2パックで4万円台ということを考えると、改めてその安さが実感できると思います。
シンプルで設置しやすく、リーズナブルでも十分な通信速度を発揮できるコスパに優れたWi-Fiルーターをお探しの方はぜひ「TP-Link Deco S7」をチェックしてみてはいかがでしょうか。