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こんにちは、VRヘッドセットが欲しくてたまらなかったイツキ(@saigalog)です。
最初に目をつけたのは「PlayStation VR」。
発売当時はとても話題になり、あまり興味がない人でもどこかで目や耳にしたことがあるのではないでしょうか。
話題になるということは人気があるということで、長いあいだ品薄が続き、結局買うことはできませんでした。
その後何度か「VRヘッドセットが欲しい!」という欲にかられても、「高額であること」「高スペックPCが必要」という高い壁が…。
そんな中、2020年秋に満を持して登場したのが今回レビューするFacebookの「Meta Quest 2」。
3万円台とお手頃価格で、完全ワイヤレスを実現。
そしてスタンドアローン型ということで、当然ながらPlayStationはもちろん、高スペックPCなども不要です。
こんな製品をずっと待っていた!
ということで、本記事では発売日に購入した私が「Meta Quest 2」を一週間ほど使ってみて感じたリアルで率直な感想とともに詳しくレビューしていきます!
VRヘッドセットと言えば、まず実際の使用感が気になる方も多いのではないでしょうか。
製品の詳細やスペックは後回しにするとして、まずは使ってみて私が感じた素直な感想を述べていきたいと思います。
出典:Amazon
ちなみに私はVRヘッドセット初体験なので、前世代機種や他機種との比較はせず、「Meta Quest 2」のみを使って思った素直な感想を述べています。
というわけで、「Meta Quest 2」を実際に使って感じた良かったところ、悪かった(気になった)ところをまずはそれぞれ箇条書きにしてみました。
- オールインワンなのでPCなどが必要ない
- 完全ワイヤレスなのでコードが邪魔になることがなく自由に動ける
- 没入感や立体感を強く感じる
- 音が立体的に聞こえる
- アプリの数が多い
- 価格が3万円台ととてもリーズナブル
- USB Type-Cに対応しているので充電しやすい
- ボタンが最低限なので操作がわかりやすい
- ガーディアンシステムのおかげで狭い部屋でも安全に遊べる
- 圧迫感が強い
- 視野が狭い
- 重量はもう少し軽いとありがたい
- YouTubeアプリが不親切、アプリ内でログインなどは完結してほしい
- YouTubeのVR映像は解像度が足りていない
- レンズの中央はハッキリ見えても目を動かすとぼやけるところが多い
- 日本語対応されていないアプリが多い
- コントローラーの丸い枠の存在意義がよくわからない
- コントローラーもUSB Type-Cで充電する方式だとよかった
- 疲労感がかなり強い
挙げた内容についてさらに掘り下げて述べていきます。
価格
良いと感じた点については上に挙げたとおりで、それ以上に語ることはありません。
ただ「価格」については情報が足りていないと思うので補足します。
2020年現在の主要なVRヘッドセットと、その価格をまとめた表が以下になります。
モバイルは左スライドで全表示製品名 | 価格 |
Oculus Quest | 49,800円(64GB)/62,800円(128GB) |
Meta Quest 2 | 37,180円(128GB)/49,200円(256GB) |
Oculus Rift S | 49,800円 |
Oculus Go | 19,300円(32GB)/25,700円(64GB) |
HTC VIVE Pro | 139,545円(フルキット)/99,990円(スターターキット) |
HTC VIVE Pro Eye | 179,168円 |
VALVE INDEX | 125,800円 |
HP Reverb | 54,800円 |
PlayStation VR | 34,980円 |
こうして並べてみると一目瞭然。
「Meta Quest 2」が圧倒的に安いことがわかります。
さらに安い同社の「Oculus Go」はすでに生産終了となっていますし、「PlayStation VR」は2016年発売なのでVRヘッドセットの中ではだいぶ古め。
これからVR体験してみたいという初めての方や、手軽な価格のVRヘッドセットが欲しいという方にとって、「Meta Quest 2」はまさにうってつけのエントリーモデルと言えそうです。
視野が狭く圧迫感が強い
メガネユーザーの方は想像しやすいと思います。
メガネをかけたときに、自分の視界にぼんやりとメガネのフレーム(またはレンズの枠)が見えますよね。
「Meta Quest 2」の視界はこの枠内だと考えてください。
たしかに正面を見たときの立体感や没入感というのは強く感じるのですが、視野が狭いので世界に入り込んだ感じというレベルにまでは到達していません。
加えて没入感を高める目的と、安全面を考えてヘッドセットを気持ち強めに頭に固定する必要があるのですが、これがどうにも圧迫感が強い。
VRヘッドセットって装着していると周りからはかなり珍妙に見えるのですが、その見た目どおりガチャコーンと頭に乗せるので非日常感が強烈です。
この非日常感(ヘッドセット付けてる感)が、現実世界を意識する要因になることは間違いなく、ユーザーのVR体験での没入感をさらに削いでしまっていると感じました。
メガネユーザーは付け外しがかなり大変
私は重度の近視で長年のメガネユーザーなので、再びメガネの話をします。
調査によると日本人の7割はメガネ(もしくはコンタクト)を使っているようなので、大半の人に関係があるはず。
ということで、話は見出しのとおり「メガネの付け外しがかなり大変」だということ。
先ほども言ったように、何しろ私はVRヘッドセットというものが初めてだったので購入前こんなことを期待していました。
ヘッドセットの中はレンズと目の距離が近いから、近視の私でも裸眼で使えるのかもしれない!?
ところがどっこい、ヘッドセットをつけてみてその淡い期待は儚くも散ります。
裸眼だと外の世界がぼやけるように、VRの世界でも普通に目が悪かった私。
ですので、私と同じように「近視でもヘッドセットなら裸眼でいけるかも」と思っている人は要注意です。
メガネ、もしくはコンタクトレンズの着用は必須。
で、ここから先はコンタクトレンズユーザーの方とは無縁の話題です。
当然ながら裸眼とまったく使用感は変わりません。
問題はメガネユーザー。
付属品にも「眼鏡スペーサー」なるものが用意されていたりと、メガネ併用時のことを配慮した作りになっていると思うじゃないですか。
メガネをかけたまま、自然な感じでその上からヘッドセットをカポッと装着できると。
残念ながら…無理です。
もちろん頭の大きさやメガネのサイズによって多少異なるとは思います。
ですが、私の場合は以下の方法でしかうまく「メガネ+VRヘッドセット」を装着することができませんでした。
- VRヘッドセットにメガネを入れる
- VRヘッドセットの中のメガネをかける
- そのままヘッドセットのストラップを頭にセットする
メガネのユーザーの方で困っている人は参考にしてみてください…と言いたいところですがここまでしてメガネ+VRヘッドセットを使う必要はあるのかという疑問もあります笑。
併用してコンタクトレンズを使っている、またはこれから使う予定があるという方は素直にそうしたほうがVR体験が100倍は快適になること間違いなし。
私の場合はとある事情でコンタクトレンズが使えず…メガネ+VRヘッドセットは正直オススメしません!
アプリ
VRヘッドセットの要であるとも言える「Meta Quest 2」に対応したアプリ事情について。
個人的にはVR体験が初めてだったということもあり、まだまだニッチな市場だと思っていたのですが想像以上の数が用意されていて驚きました。
ただ数は多いのですが、人気があるとレコメンドされるアプリでも日本語対応されていないものも多いですね。
カンタンな英語が使われているので、何が何やらサッパリというわけではないのですが当然ながら日本語でプレイするよりも何倍も時間がかかりますし、疲れます。
そもそもがアメリカのFacebook社の製品、というところで仕方ないところではありますが、もうちょっとローカライズに力を入れてもらえるとありがたいなというのが正直なところ。
で、良さげなアプリは良さげなだけあって有料なものが多いのですが、お金は無限ではないのであるていど厳選したいですし、なんなら無料でも楽しみたい。
ということで無料アプリの筆頭とも言える「YouTube VR」も使ってみたのですが…。
初っ端からつまづくことに。
何が起きたかというと、普段使っているGoogleアカウントでログインしようとしたところ、以下のような画面になりました。
ウソでしょ…?
このアクティベーション方式によるログインというのは、他にもTV用YouTubeアプリなどで使われているので知っていました。
もちろんTVアプリでログインするときに、スマホでアクティベーションするのは何の文句もありません。
手元にスマホを用意すればいいだけですからね。
しかし、今は頭にVRヘッドセットが付けているわけですよ。
当然スマホなんか操作できません。
つまり、「Meta Quest 2」でYouTube VRにログインするには以下のような手順を踏む必要があるということです。
- VRヘッドセットを装着する
- YouTubeアプリを開く
- アクティベーション画面を開く
- VRヘッドセットを外す
- スマホでアクティベーション画面を開く
- アクティベーションする
- VRヘッドセットを装着する
うーん…、ギャグかな?
私の場合、これに加えてメガネユーザーということで着脱がめちゃくちゃ面倒くさいというオプションもついてくるわけです。
Googleってこの手の手順について非常に洗練されていて、いかにユーザーに手間をかけさせないかを追求している企業だと思っていたんですけどね。
これには正直言って、本当に心底がっかりしました。
というかVRヘッドセットっていわゆる仮想の密室空間みたいなものですから、着脱しないと操作を続行できないってインターフェイス的にありえないですよね。
「VRヘッドセットアプリの操作は、VRヘッドセットの中だけで完結するのが大前提」だと感じている今日このごろです笑。
コントローラー
そしてTouchコントローラーについて。
操作感自体はゲーム機のそれとよく似ていますし、レスポンスが遅延するということもなくとても快適だと感じています。
ただ、2点ほど気になったところがありまして。
まず1つ目は、バッテリーに単三電池を採用しているということ。
本体はUSB Type-Cによる充電なのに、コントローラーはなぜ乾電池なのか…。
USB Type-C充電にしない理由は何なのか。
もしくはNintendo Switchのように本体(ヘッドセット)にドッキングして充電、みたいにしても面白かったのになーとか考えたり。
ただ、ありとあらゆるものが充電できる時代にあえて乾電池を採用する世界的な大企業Facebook社。
私なんかが想像もつかない、深い理由がもしかしたらあるのかもしれません。
※2021年6月15日追記
モバイルバッテリーなどのガジェットで有名なAnker社から、収納と充電が同時にできる充電ドック「Anker Charging Dock for Meta Quest 2」が発売されました。
コントローラーの単三電池を付属の充電池に取り替えることで、上で述べた不満点が解消されています!
純正品と言っても過言ではないくらい高クオリティな製品に仕上がっています!
そしてもう1つは、コントローラー上部の丸い輪っかの意味。
デザイン的にはたしかに近未来感があっていいのですが、だとしてもこんなにかさばる形にしなくてもいいのでは?と思ってしまいます。
振り回してなにかにぶつけたときに手をガードする役割がある、とか?
握る部分はこれ以上ないくらいコンパクトになっているのですが、この謎の輪があるせいで無駄にでかい印象があるので、もう少しなんとかならないかなと感じています。
輪っかのせいで収納しづらい…。
総評
さて、「Meta Quest 2」を実際に使ってみて感じた良かったところ、悪かった(気になった)ところを述べてきました。
これらをまとめた上で、総評を以下に記載します。
- 前世代機種や他社の機種と比べると、製品としてのクオリティが高い
- 3万円台という価格はVRヘッドセットの中では驚異的
- 上記2つのことから、VRヘッドセットのエントリーモデルと言える
- 「VRヘッドセット」という製品ジャンル自体が発展途上なのだと強く感じる
- ハード、ソフトの両面の品質がまだ荒削りである部分が多い
- VR世界の中に入り込んでしまったような感覚、を体験できるとは正直言い難い
- 今後の発展に無限の可能性を感じる
今後もVR業界の発展を強く望み、そして応援しています!
「Meta Quest 2」の外箱は製品の写真が前面にプリントされ、近未来を感じさせるスタイリッシュなデザインです。
裏面には代表的なアプリが一覧で紹介されています。
箱を開けるとヘッドセットと左右のコントローラーがキレイに収められています。
フタの裏側部分にはクイックスタートが図で記載されています。
その数わずか3ステップ!
同梱物として以下のものが入っています。
- ヘッドセット
- Touchコントローラー × 2
- 電源アダプター
- USB Type-Cケーブル
- 眼鏡スペーサー
- 単三乾電池 × 2
- リファレンスガイド
- 安全および保証ガイド
充電用のUSB Type-Cケーブルの長さは約100 cm。
メガネをかけてヘッドセットを使うときは、接顔部を一度外して眼鏡スペーサーを間にはさみましょう。
Touchコントローラーは左右それぞれ1つずつ。
安全のため、ストラップに腕を通して使いましょう!
電源アダプターはUSB Type-Cポートに対応しています。
コンセント側には電源アダプターの仕様が記載されています。
MODEL型:AN10A-050P 1PLHW08HND0283
INPUT輸入:100-240VAC 50/60Hz 0.28A
OUTPUT輸出:5V 2A,10W
Facebookの「Meta Quest 2」は、128GBと256GBの2種類の容量が用意された完全ワイヤレスのオールインワンVRヘッドセットです。
左右のTouchコントローラーを使って、VR世界を自由に操作することができます。
本体のスペックは以下のとおり。
モバイルは左スライドで全表示製品名 | Meta Quest 2 |
ヘッドセットサイズ | 145 × 185 × 103 (mm) |
コントローラーサイズ | 直径94 mm、全長126 mm |
ヘッドセット重さ | 504 g |
コントローラー重さ | 150 g × 2 |
定格電圧 | ヘッドセット:5V 2A、コントローラー:1.5V 190mA |
ワイヤレス周波数 | ヘッドセット: Wi-Fi 2400~2483.5MHz / 5150~5250MHz / 5250~5350MHz / 5470~5724MHz Bluetooth / GFSK 2402-2478MHz コントローラー: GFSK 2402-2478MHz |
SoC | Snapdragon XR2(865相当) |
ディスプレイパネル | 液晶 |
画面解像度 | 1832 × 1920ドット × 2 |
リフレッシュレート | 72/90Hz |
メインメモリ容量 | 6GB |
バッテリー持続時間 | 2~3時間 |
128GBモデルと256GBモデルの差は容量のみで、他のスペックは同じです。
ヘッドセットの外観
「Meta Quest 2」の外装は白くマットな質感で、後部には頭に固定するための布製ストラップがあります。
こちらは底面から見たところ、鼻の形にあわせて中央が大きくくぼんでいます。
装着時、底面の右側には音量ボタンがあります。
正面はまっさらですが、上下左右の四隅には周囲を映すためのカメラがついています。
左側面から見てみたところ。
オーディオ端子と充電用のUSB Type-Cポートが並びます。
付属の電源アダプターとUSBケーブルを電源に接続して充電します。
こちらは右側面。
電源ボタンとLEDインジケーターがあります。
ヘッドセットの内側には左右のレンズがあります。
レンズはそれぞれ3つの位置に動かすことができるので、見やすい位置に調整します。
どの位置にレンズがあるのかは、左右のレンズの間にある表示を確認しましょう。
Touchコントローラー(左)の外観
Touchコントローラー(左)も、ヘッドセットと同じく白くマットな質感です。
コントローラー中ほどにはグリップボタンがあります。
背面にはトリガーがあります。
上から見たところ。
上部にある円形部分が特徴的ですね!
アクションボタン(XY)、サムスティック、メニューボタンがあります。
手に持つとこんな感じです。
側面の上部に取り出しマークがあるので、この部分を指で押すと電池フタを開けることができます。
このように左右それぞれのコントローラーの単三電池を交換できます。
Touchコントローラー(右)の外観
Touchコントローラー(右)の外観も左と同じです。
コントローラー中ほどにはグリップボタン。
背面にはトリガー。
上から覗いて見たところ。
アクションボタン(AB)、サムスティック、Oculusボタンが並びます。
手に持つとこんな感じ。
工場出荷時にはストラップの横の部分に絶縁シートがついているので、引き抜いてから使いましょう。
面白い形のコントローラーなので、全体像を見られるようにしてみました。
ドラッグ(スワイプ)で左右回転させて見てみてください♪
サイズ・重量
「Meta Quest 2」のヘッドセットのサイズは145 × 185 mmです。
厚さは103 mm。
Touchコントローラーの直径は94 mmです。
全長は126 mmでした。
スマホ(iPhone 11 Pro)と比較するとこんな感じのサイズ感。
Touchコントローラーの重さはそれぞれ150 g、ヘッドセットの重さは504 gでした。
機能
「Meta Quest 2」は、完全ワイヤレスかつオールインワンのVRヘッドセットです。
出典:Amazon
超高速プロセッサとシリーズ最高の解像度のディスプレイを搭載しているので、よりリアルで没入感のあるVR体験をすることができます。
出典:Amazon
進化した性能と操作性で快適なプレイを楽しめます。
出典:Amazon
スマホアプリ「Oculus」を使えばアプリの検索や、「Meta Quest 2」の管理がもっと便利になります。
Oculus
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本記事では「【Meta Quest 2 レビュー】3万円台でこのクオリティ!?完全ワイヤレスのオールインワンVRヘッドセット」について書きました。
「使用感」の項では悪かった(気になった)ところについて厚く述べる形にはなりましたが、私としては全体的にこの「Meta Quest 2」をとても気に入っています。
多少残念に思うところも「安いから許せるよな」という気にさせてくれるのが、お値段のマジックですよね。
そして完全ワイヤレス、スタンドアローン型なので本当にストレスフリーに使えるところが本製品の最大の魅力であると感じています。
これからVR体験をしたみたい、リーズナブルなVRヘッドセットが欲しいという方にはエントリーモデルとしてうってつけの「Meta Quest 2」を強くオススメいたします!
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